スーパーカブに中華カブエンジン、リーファン125㏄を載せる!
不調のスーパーカブ90に中華カブエンジンを載せることにした
1年くらい前からスーパーカブ90のエンジンが不調だった。腰上も腰下もイジリまくっているエンジンで、不調の原因を突き止めるのが面倒臭くなり、中華カブのリーファン125cc(セル付き)エンジンに載せ換えることにした。
周囲で中華エンジンで遊んでいる人がボチボチいて、昔より品質が良くなっているらしいので、一度試してみたかったのよね。3万円以下で買えるのでトラブってもまぁ許せるし。購入したのは下記のエンジンね。
エンジンと一緒にPC20レプリカキャブレターも購入
キャブもまぁまぁ傷んでいたので、エンジンと一緒に新品にしたかったのさ。
リーファン125ccエンジンをバラバラにする
届いたリーファン125ccエンジンを早速バラバラにすることにした。品質が良くなったとは言え、3万円以下のエンジンは心配なので、ベアリングと一部ゴム部品は最初から交換することにしたのさ。
先人たちの情報によるとカムチェーンテンショナープッシュロッドの先端にあるゴムは中華製はすぐに傷むようで、最初から換えた方がいいらしい。高いものじゃないので換えておこう。
スーパーカブ用の工具でエンジンはバラせるのでサクサクばらして…
カブとパーツ構造はだいたい同じ。が、細かな部品形状はちょこちょこ違う。カブのエンジンパーツとどこまで互換性があるのかはわからない。
で、クランクケース御開帳。一度も始動させていないエンジンなので、クランクケースの固着もなく、パカっと開いた。
リーファン125㏄エンジンのベアリングを交換
スーパーカブ90のエンジンを開いたときとほぼ同じ光景。カブ90の4速化につかったミッションはもしかしたらリーファンと同じかもしれないね。
ケースについているベアリングはスーパーカブと同サイズ。モノタロウでNTNのベアリングを注文して、サクっと交換。
一番大物だったのはクランクシャフトのベアリング。このベアリングはスーパーカブと共通ではなかった。4miniエキスパートのGarageTAKAさんによると、クランクベアリングは高付加に耐えられるタフなベアリングじゃないとダメらしい。ベアリングにTMBの刻印があるものじゃないとダメなんだとか。
リーファン125ccエンジンから外したベアリングを計測して、カワサキ純正パーツ(品番:TMB205 92045-1105)を2つ注文。
クランクベアリングを外すベアリングプーラーは持っていなかったので、GarageTAKAさんに工具を借りて取り外し。下記みたいにベアリングを挟み込んで外すタイプが必要だった。滅多に使うものじゃないので、さすがにこれを買おうとは思わない。
リーファン125ccエンジンのバルブすり合わせ
せっかくエンジンをバラしたのでバルブすり合わせも行う。バルブラッパーも持っていなかったので、GarageTAKAさんに工具を借りて作業。タコ棒でやるより圧倒的に短時間ですり合わせが完了。
リーファン125ccエンジン+PC20キャブのセッティング
リーファン125ccエンジンにはPC20レプリカキャブを装着。エンジンに付属していたマニホールドだとキャブとタペットキャップが近すぎるのが少し不安。ガソリンのバーコレーションが心配だ。
キャブセッティングは先人の情報を信じてメインジェット75、スロージェット38で最初は試してみた。が、スロージェット38だとアイドリングしなかったので、スロージェットを40にしたらアイドリングが安定した。メインジェットは75でも中速までは問題なかったが、上まで回すとガスが薄く、メインジェットを80に交換したらバッチリだった。
スーパーカブのメインハーネスにリーファン125ccエンジンの配線をつなぐ
メインハーネスはha02のスーパーカブのものをそのまま使う。リーファン125ccエンジン配線と少し色が違ったけれど、配線図を見ればだいたいわかる。カブのハーネスに合わせてリーファンエンジンのカプラーを交換し、サクっと接続。
セルモーターから出ている配線もスーパーカブのセルモーターについていた配線に交換し、接続完了。
スーパーカブのマフラーのステーを加工
マフラーはカブ90で使っていたモナカマフラーをそのまま使う。が、排気口の位置が変わったのでマフラーステーをサンダーで加工して無理やり取り付け。
あ、そうそう。リーファン125エンジンは右側のカバーをそのまま使うとスーパーカブのステップがつけられないのでカバーはカブのモノに交換。それでもチェンジペダルが干渉したので、左側のステップを少し曲げて、ステップのエンジン取り付け部分にワッシャーを挟んで対応したよ。
リーファン125ccエンジンの慣らし運転
そんなこんなでリーファン125ccエンジンが無事載りましたとさ。できればエンジンを長く持たせたいので慣らし運転を丁寧にやることにした。
まずは初めてエンジンを始動させて10分くらいアイドリングさせてからオイル交換。抜いたオイルは当然綺麗で、マグネット付きドレンボルトに鉄粉が少しついていた。次に20km乗ってから再度オイル交換。ドレンボルトについていた鉄粉や汚れはそこそこ。最後に100kmでまたオイル交換。ドレンボルトの汚れは20kmのときと同じくらい。
思ったほど初期の汚れが無かったので、他の人は始動後100kmくらいで最初のオイル交換をするので充分かもね。
リーファン125ccエンジンの燃費と簡単なインプレ
慣らし運転後に初めて計測した燃費は42km/L。特に低燃費を心掛けて走ったりせず、都内を中心にストップ&ゴーの多い道を走った燃費。思ったより燃費がいい印象かな。
エンジンのインプレとしては思った以上にエンジンが静かってこと。ケース各部のベアリングを交換し、組み直した効果があったのかも。また、エンジンは低回転のトルクがあるものの、上はあまり回らない(これは抜けが悪いマフラーのせいもあるかも)って印象。まだ走行距離200kmほどだけれど、中華エンジンはもっとクオリティが低いかと思っていた。結構いいね、中華エンジン。
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