スポーツスター(1997年式XL1200C)にベイカー スムースシフトキットを取り付け

15万kmオーバーのスポーツスターのミッション予防修理

15万kmオーバーのスポーツスターのミッション予防修理
スポーツスターの腰上オーバーホールでアメリカにパーツを注文したついでに、腰下のパーツもいろいろオーダーしてみた。その1つが6速ミッションなどを出しているベイカーのスムースシフトキットだ。

03以前のスポーツスターでよくある、1速ギアがちゃんと入らない「1速カコン」の症状が結構前から出ていたのね。ミッションはノーマルのまま乗ってきたから、いい機会だから壊れる前に予防修理してやろうと思ったわけさ。ちなみに1速カコン対策のパーツはベイカーのスムースシフトキットではない。アンドリュースが出している1速のメイン&カウンターギアのセットね。アメリカに注文するなら下記ね。


ベイカーのスムースシフトキットはシフトドラムとディテントプレートのセットだ。シフトドラムとディテントプレートを固定するピンは純正なら写真左赤枠のような薄いピンで、これが変形したり外れかけたりしてディテントプレートが正常に固定されず、ギアチェンジトラブルが起こることがあるのね。このディテントプレートをピンで固定する方法をヘコサゴンに変えてくれるのだ(写真右赤枠)。ディテントプレートやシフトドラムの溝の形状などにも工夫があるらしいけれど、詳しいことはわからない。

せっかくなのでミッションを全部バラして、トラップドアベアリングやシャフトベアリングなども交換。こんなところのベアリングなんて、普段交換することはないからね。

スポーツスターの5速ギアについている大型ベアリングも交換

スポーツスターの5速ギアについている大型ベアリングも交換
せっかくミッションを外したんだから、5速ギアについている大きなベアリングも交換することにした。ここのベアリングは相当タフらしいけれど、たまに砕けて大惨事になっているスポーツスターもある。

スポーツスターのドライブプーリ―取り外し
5速ギアのベアリングを交換するにはミッションの裏側のドライブプーリーを外す必要がある。このプーリー取り外しが大変なんだ…

スポーツスターの5速ギア取り外し
下記の専用工具でケースにガチっと固定されている5速ギアを取り外し…


オイルシールもめくって…

スポーツスターのメインベアリング
やっとベアリングにご対面。このベアリングも上の特殊工具を使って取り外せるよ。工具が高いので、DIY整備でここまでやるかどうかは難しいところだけれど、ここまでアクセスするのは大変なので専門店に依頼したら工具代以上の費用がかかるだろうね。

さらにクラッチシェルのベアリングも交換

スポーツスターのクラッチシェルのベアリングも交換
スポーツスターのクラッチシェルのベアリングも交換。ここもプライマリーカバーを開けて、クラッチをバラバラにしたときくらいしか機会がないからね。

さらにさらにオルタネーターも交換

スポーツスターのオルタネーターも交換
スポーツスターのオルタネーターも交換。オルタネーターにトラブルは無かったけれど、予備で長年ストックしていたオルタネーターを予防整備で交換。

スポーツスターのプライマリーチェーン アジャスター
あ、スポーツスターのプライマリーチェーンアジャスターも摩耗していたのでスペアに交換したよ。

ミッション周りの予防整備はこんな感じで終了。実はオイルポンプも交換したので、そちらは別に紹介するね。