週末移住の家では合併処理浄化槽で下水処理をしていた…どんな仕組みなの?
下水処理が浄化槽ってどういうこと?
飯能市の週末移住の家を買ったときに、東京の家と違う点がいくつかあるのを内見時に説明を受けました。都市ガスじゃなく、LPガスを使うなどなんですが、その1つが下水処理方法で「浄化槽」を使うこと。初めて聞く下水処理方法なのですが、市内中心部から離れた家は駐車場の下に浄化槽を持っていることが多いそうです。
家の引き渡し時に業者の人に来てもらったので、質問攻めにしていろいろ教えてもらいました。
飯能の家は浄化槽で下水処理をして川に流す…仕組みはこんな感じ
駐車場の下に上の画像のような、いくつかの部屋に分かれた浄化槽があります。なぜ、こんな設備が必要なのかというと
- 市内のように下水道が整備されておらず、川に流す
- 下水を川に流すので、生活用水を綺麗に処理してから流さないといけない
ということです。飯能市の家から1㎞ほど街に近い住宅地までは下水道が整備されていて、浄化槽を設置する必要はないそうです。週末移住の家があるエリアはポツポツと家が点在しているだけなので、下水道の整備コストが合わなかったんでしょうね。浄化槽がある家は年4回、浄化槽の点検と掃除が必要になります。点検・掃除費用は約18000円/年になります。
浄化槽の中にはバクテリアがいて、生活用水を綺麗にする
浄化槽の中に貯まった生活用水はなんとバクテリアで処理しています。写真の粉が浄化槽バクテリアです。パンを発酵させるイースト菌みたいですね。ネット通販でも買えますが、点検・掃除時に作業員さんが必要であればバクテリアを入れてくれるので、自分でバクテリアを追加することはないでしょう。
ちなみに、台所やお風呂、トイレの水などあらゆる生活用水がここで処理されますが(※)、マンホールを開けた臭いは全然臭くなかったです。まだ生活を初めて間もないからか、バクテリアがしっかりと仕事してくれているからなのか、そこは不明です。
※生活用水をすべて処理するのが合併処理浄化槽。トイレだけを処理するのが単独浄化槽といいます。
浄化槽のバクテリアはポンプで空気を送ってあげないと全滅する
駐車場の端に写真のようなエアポンプが設置されているのですが、これは浄化槽の水に空気を送り込むエアポンプだとか。エアポンプで24時間空気を送ってやらないと、バクテリアが死に生活用水の処理ができなくなります。
処理された生活用水は最後に殺菌して川に流す
バクテリアが綺麗に処理した生活用水はそのまま川に流せません。綺麗になった水からバクテリアを除去するために、消毒剤で水が処理され、川へと流れていきます。この消毒剤も定期的に追加が必要です。
下水道が整備されていない地域に住むのは初めてですが、この仕組み、家の下に一定のスペースが必要になりますが良くできたシステムですね。
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