2003年式のスポーツスターのフライホイールを調べてみたら2000年以前と違った

スポーツスターのジャンクエンジンからフライホイールを取り出す


こないだ883のジャンクエンジンをバラバラにした際に、クランクケースを割ってフライホイールを取り出すところだけは手持ちの工具ではできなかった。油圧プレスがあると楽にフライホイールを救出できるので、GarageTakaに依頼して、2003年式XL883のフライホイールを取り出してみた。状態が良ければXL1200Cの予備にしようかと思ってね。


取り出したフライホイールをじっくりと眺める。ジャンクエンジンだからもっとガタがあると思っていたけれど、意外に綺麗なもんだね。ジャンクエンジンを買ったけれど、結局どこにトラブルがあってジャンクになったのかはイマイチわからず…クラッチ盤が異常に消耗していたくらいしかわからず。最初からカムとプッシュロッドが外されていたエンジンだから、そこに原因があったんだろうけれどね。


スポーツスターのパーツリストは部品番号を比較するために1996~2009年までのいろいろな年式のものを持っているので比較してみた。リジスポ最終年の2003年とラバスパ初代の2004年のフライホイールは同じだったりして…と思って比較したけれど、形は似ているけれど微妙に違う。品番も当然違う。写真は2003年式のフライホイールのイラストね。

2001年を境にスポーツスターのフライホイールが違う


念のため1999年式のパーツリストに描かれているフライホイールも見てみたら、形も品番もまったく違う。どうも2000年か2001年にフライホイールが変わったらしい。いろいろな改善は2001年に行われているから、たぶん2001年から変わったんだろう。

パーツリストのイラストを見る限り、新しい方のフライホイールは部品点数が少なくなっているからコストダウン? 点数が減ってガタが出づらくなった? どっちだろう…

90年代と2003年までのモデルはクランクケースや左右のカバーは同じだから、どちらのフライホイールもケースには入るはず。どっちが耐久性が高いのかがわかれば、腰下OHのときに入れ替えるのかが決められるんだけれどなぁ…。

パーツから見る1200と883の違い

ちなみに883と1200フライホイールは違うという話もあるけれど、パーツリストでは品番は共通。1200と883が違うのはシリンダーとピストン(=ボアが違う、ストロークは同じ)、シリンダーヘッドの燃焼室形状、プライマリーギアとドライブプーリ―の歯数、クラッチダイヤフラムスプリングの強度…このくらいなはず。エンジン心臓部のフライホイールは同じ。